第2弾もとても盛り上がりました。今回は学生を巻き込んで、どんどん若い人達が地域医療に興味をもつように、そして、仲間を増やしていく側にまわってもらえるような場作りが出来ていければいいなと思います。元々は千葉大学の地域医療教育学講座で集まったアテンディングが中心になっていますが、そもそも、みんなのポテンシャルが高い!これが集まったのだから、講座はとても面白い。いつも刺激をもらっています。最近、千葉大の講座のことについてはあまり書いていませんでしたが、昨年より今年、そしてまた来年度も着実に成果を出している講座だと思います。

 そして、大学という組織についても少しずつ理解できるようになってきました。地域と大学、そして県庁が繋がっているこの講座は、今の社会問題にとり組むにあたってとても強力なタッグだなと感じています。

 話が逸れましたが、BOSOドクターズキャンプは、その中でも、実践の場で働いていて、地域医療を楽しんでいる、またはvisionを持っている若い医師が医学生や初期研修医の方々と話をゆっくり出来る「場」の提供をすることを第一にしています。論文や研究といったフィールドとは異なる形で未来の地域医療を共に楽しむ仲間が自分の想いを包み隠さず、恥ずかしがることなく、胸を張って、大きな声で「地域医療やりたいんです!」と言える場を提供することが1番の目標。

 というのも、やはりどの地域でもどの都道府県でも「地域医療」や「総合診療」という選択をしようと思った学生たちは、大学の先輩方に「臓器別専門医になってからやればいいよ!」とか「リタイヤしてからでいいんじゃない?」という声に萎縮するケースがまだまだあるようです。当然、各臓器別専門科の先生がいてくれるから、重症患者や希な疾患、臓器特有の疾患の治療ができます。その一方で、3次医療機関ではないところでもカバー出来る疾患や状態がある。そして生活面を考慮した医療の選択をするような場面がたくさんあります。これも全て臓器別の医師がやるとなるととても大変です。それも含めて出来る医師はスーパーマンだと思いますし、とても尊敬します。
 自分自身が学生のときにそうでした。自分の地元で役に立つ医師になりたい。そう思ったときに何科に進めばいいかわかりませんでした。そして、地域医療したいと言うと大学の先輩から「外科じゃない?」とか「家庭医じゃない?」とか言われました。適した答えがよくわからず、いろいろロールモデルを捜し回りました。今はSNSなどで見つけやすくなっていますが、近くにも沢山いることを知ってもらいたいと思います。

  よく言われる「全人的な視点をもった医療の提供」とか、「アクセスがよい医療の提供」とか、コンピテンシーの中にありますが、これらも実際にruralでやっている先生からの話を聞いた上で、医学生たちがジャッジすればいいと思っています。これが、自分のやりたいことかどうかの判断も、他の診療科の医師のコメントで判断すべきではないと思いますし、一意見に留めておけばいいと思います。ということで、この「場」では、思いっきり「地域医療に興味があるんです!」と言ってもらえるような会を続けていきたいですね。

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