この一年を振り返って

 1年間研修 2名
 地域医療研修 13名
 医学生実習受け入れ 10名 

医師3年目。専門医研修プログラムに乗らずに当院を選んでくれた2人が満足してくれたか。彼らはそれぞれ目標を持って当院に来てくれました。プログラムにのっていないからこそ、それぞれの目標にあわせて一年間の過ごし方を提供してやってきました。基本をしっかりという先生には、救急と病棟管理を中心にゆっくり病態の勉強、治療方針の決定、患者家族とのはなし合いなどを中心に。総合診療として幅広く、また2年間で弱いと感じたことをやりたいと言った先生には技師によるエコー研修、内視鏡研修、小児科研修(外部に)、訪問診療、定期外来をやってもらいました。それぞれにしっかりとしたfeedbackは出来ていなかったかもしれませんが、自らが望んで積極的に過ごしていたと思います。
 シフト勤務にしているため、一緒に過ごす時間はたくさんは取れませんでしたが、slackを用いていつでも相談に乗れるようにしていました。あるときは自宅から。あるときは出張先から。脱臼や外傷に関してはなかなか症例に当たらなかったのでもうすこしレクチャーやシミュレーションの時間を割いてもよかったかなと次年度に課題抽出ができました。2人のスタッフでいろいろするのにもちょっと限界かなっと思っていたので、2月から若い仲間が増えたことで、本格的にbasicなrural generalist プログラム(当院限定)を作成しようと思います。1年終了したときにcertificateをしてあげたいので、ちゃんとカリキュラム作成をして目的にあった内容でかつ、達成できたかどうかを評価できるようなものを作っていこうと思いました。
 やっぱり、3次医療機関とクリニックをつなぐ、地域の救急対応や入院対応可能な医療機関が必要で、そういう病院ベースで役に立つ医師を育てるプログラムが必要だと思います。専門医機構とかではないですが、地域で役に立つ医師を育てる形は何であってもいいと思いますが、客観的に見ても納得してもらえるようなものにしたいなと。そして、当院で学ぶ上では、看取りや慢性期疾患は当然ですが、やはりER的救急対応に自信を持ってもらえるようなプログラムにしていきたいなと。まずは救命できることが何よりなので、外傷や整形疾患についてもしっかりアセスメントと治療が出来るように工夫したいです。離島や僻地よりは症例があり、振り返りが出来るようなセッティングだと思うので、ここをなんとか形にしていきたいです。

幸い4月から1名のtransitional year の先生が来られるので実践しながら、プログラムを作っていきたいです。
 去年よりは今年。今年よりは来年
 同じことをしていたら、時代遅れになる
このことを忘れずに、いつも世の波に乗っていきたいですね。

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