無事、昨日終わりました。とても楽しかったですねー。千葉県の寄附講座ということもあり、県庁職員の皆様も参加されていました。一年生、初々しくていいですね。自分が一年生の時は21才。今が42才。本当に人生の半分。教室集まってくる感じもけだるいような、めんどくさいような感じで入ってくる子もいたり、部活の準備をしてくる子もいたり。自分もそんな感じだったなーと。地域枠の学生対象なので20名。

 地域アテンディングの先生たちが4人話をしていきます。それぞれの地域での医療や、それぞれの医師がどのようにキャリアを進めながら「地域医療」と関わってきたか。こういった内容の授業です。

 私はというと、前日残り番という17時から21時まで時間外対応+救急対応の日でした。いつもはわりとすっと帰れるのですが、その日に限って、頭部挫創、熱中症疑い、倦怠感→感染症 背部痛etcたくさん患者さんが来られていて、しかもある症例に限っては、頭を悩ます感じで帰宅したのは0時を回っていました。

 講義当日の朝も前日の方の傷followや病棟回診、初期研修医との一ヶ月の地域研修振り返りをして、バタバタしながら千葉大に向かいました。

 せっかくなので、一年生に向けて「昨日こんなんだったんだよー。」「いい、背部痛を訴えてくる患者さんでどんな病気を考える?」と聞いてみた。

 「腰痛」「ヘルニア」「骨折?」

と、たくさん答えてくれました。「内臓系でなんかない?」と聞くと、「??????」

「尿管結石って聞いたことない?」と聞くと、何人かが首を立てに頷く。

「大動脈解離って聞いたことある?」と聞くと、これも何人かが頷く。

「突然発症の背部痛で来る若い人は、ほとんど尿管結石。でも、命に関わるのは、大動脈解離」

「今日はこれだけでも覚えて帰りましょう!」という感じで話し始めました。

みんな、なんだかんだで病気のことは興味津々でしたね。

その後は、自分自身が学生の時に将来田舎で働きたいけど、どんな道を選んだらいいのかわからず悩んでたことを包み隠さず話し、「これかも?!」と思ったら、迷わず行動してきたこと。

その積み重ねで、今があること。

 そして、そういう経験をしているロールモデルが君たちには近くにいること。僕みたいに北海道や長崎に行かなくても千葉県内でも十分経験をつむことができ、相談できる大人がいることをお伝えした。

 少し、時間を押してしまいましたが、学生からのアンケートを見ると、伝えたかったことは伝わったような気がします。「症例の話がおもしろかった」などもありましたし。

  千葉は県庁を始めとして行政も一緒に地域医療を一緒に考えてくれている。

 地域医療教育学講座のメンバー、素敵なチームです。

これからどんどん、行政・大学・地域がタックを組んでシステムを作っていき、発信していきましょう!

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