毎年、いろんなことが起きます。クリスマス当直をするといろんなかたが病院受診をされます。

酩酊で頭部外傷→警察から救急要請されるかた。

スライサーで指を切ってしまう方

あまりの仕事の忙しさに、睡眠不足で、車中で寝てしまい、翌昼まで寝て脱力のために救急要請される方。

旅先で命に関わる病気を発症された方。

いろいろあります。365日の1日ではありますが、やっぱり何か特別な1日。来年も再来年も、きっと思い出すでしょう。あの時のクリスマスにはこんなことがあったなと。いい思い出だけでなく、辛い思いでも。

辛い思いをした人は、重い十字架を背負わされたようにさえ感じる。

何も、このタイミングじゃなくても・・・何故今日なのか・・・

そう思うと、今年のクリスマス当直はとても辛かったです。ご本人のことだけでなく、その周りの人の気持ちを考えると。

 世の中では、クリスマスケーキが崩れていたなどニュースもありましたが、ケーキを買えない家もある。

クリスマスに、家族と過ごせず、エッセンシャルワーカーとして働いている人がいる。

 自分自身もそうでしたが、救急隊、搬送先の救急看護師のみんな、いつもどおりに働いていました。軽症の患者さんの搬送にも嫌な顔せず、傷病者の方が笑顔で帰れる方針となったときに笑顔で一緒に見送る救急隊。重症患者を的確に転院搬送までしっかり送ってくれる救急隊。搬送先で「ご苦労様です。ありがとうございます!」とこちらがお願いをして、患者さんを受けてくれているのに「ありがとうございます!」と言ってくれる救急室の看護師さんたち。本当にうれしかったです。

 「ありがとう。本当に助かったよ。今日のこり、がんばろうね!」

そういって、自院に戻っていきました。地域での顔が見える関係にも感謝です。

いろいろ感情が揺れたクリスマスでした。改めて思います。

人生にはいつ何が起こるかわからない。人の死はいつやってくるかはわからない。それが、5歳だろうと40さいだろうと、80歳だろうと関係ない。だから、毎日生きていることに強く感謝をするだけで幸せを感じていられる。辛いこともいっぱいあるけれど、生きているだけで幸せ。友や家族がいれば幸せ。毎日何か一つでもできることがあれば尚幸せ。コツコツ毎日を過ごして、それを振り返ったときに人生は幸せだったと思える。

 改めて強くそう思った1日だった。

 

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