Emerald前半は、Hospitalの研修でした。

Stanthorpeよりも規模が大きいため、病院も少し大きめです。
大きいといっても、ベッド数は40床程度
そのうち、産科ベッドも含まれます。

救急室は4ベッド スペース広いです

年間の出産:350
救急受診数:15000人(walk in含む)
☆検査室、レントゲン、エコー、CT(128列)あり

☆病棟の診療録は、紙ベース
ただし、採血結果や画像はパソコンで。退院サマリーも州全体で共有データなので、退院する度にサマリーをしっかりと書く。
☆ケモステーション
 腫瘍内科からの指示を、継続的に行うスペースで点滴をしにくるのですが、Drの指示は全て遠方の専門医からのonline指示を受けて行います。

常勤医師:6人スタッフ
     6人(後期研修医PGY4.5)
研修医:3人のローテーター(10週間ずつ回ってくる)
医学生:5人(最終学年→3-6ヶ月回る)
     
シフト:14日を一つの単位として2週間で80時間勤務
    10時間/日
 (例:救急担当医師のシフト:7:30am-6:00pm/2pm-12:30am/10pm-8:30am) 
 (産科GP・麻酔GPのシフト:7:30am-6:00pm あとは、on callのみ)
  (研修医:救急担当時10am-8pm  病棟担当時7:30am-5pm)

その他に、病棟担当→Locumが研修医や学生と管理する。夜間の病棟on callを対応する。
つまり、常勤医師は、病棟担当をしなくて良いのです。

locumと医学生の病棟回診

Locum(非常勤医師)が担当してくれるので、常勤医師は、救急で受診する患者の対応をするだけです。walk in 救急車両方になりますが、看護師のトリアージが必ずあり、NPが初期対応をした上で、医師が対応することになります。
  
 対応する疾患は外傷、感染症、心筋梗塞や卒中、お産、、小児、ドラッグなどすべて。
ただし、Emerald Hospitalで入院管理するのは、心不全や感染症(蜂窩織炎や肺炎、尿路感染症)、小児の呼吸器疾患、嘔吐下痢など。
 卒中や心筋梗塞疑いなどは、翌朝まで経過観察入院の上で、やはり疑いがはれない場合は300km先、1000km先の病院まで搬送となります。
 ただし、緊急性がなさそうなバイタル安定している不安定狭心症の場合では、アスピリン、スタチンなどの内服を開始した上で、1ヶ月に1回この町に来る循環器医師の診察を待って、トレッドミルなどをした上で、方針が決まるようです。
  
 肩関節脱臼整復や、自然気胸に対するドレーン挿入、準緊急虫垂炎手術などは対応しています。

 いわゆる、救急外来のextra bedのような病室の使い方なので、入院日数は平均3,4日となります。虫垂炎も手術翌日に退院することも可。

 慢性期の外来followや、術後創部followなどは一切なし。
EmeraldにはGPがそれなりにclinicでいるため、先ほど述べたOnline上の患者退院サマリーを参考にして、GPが継続治療・followを行います。

 外科医は、手術をしたらその後のfollowをしないということです。痛かったらまた来てね!という感じ。
 例えば、GPが1週間ぐらい見ていて、創部感染がある場合には再度GPから紹介をするのみです。
 
 様々なシステムの違いについてはまた次回。

50kmほど離れたところのpublic clinic 応援でhospitalの医師が勤務します

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