前回からのpart②


①なぜオーストラリアか?  
②英語について
③日々の診療について
④手続きなど
⑤実際の旅費など
⑥行程など
⑦日本に戻ってきてからやりたいこと(目標)


 今回は英語について。 
私の高校生、浪人生、大学時代、初期研修医時代を知っている皆様だと、「あいつの英語大丈夫か?」
というレベルです。
 海外旅行も、なんとか言葉ではないコミュニケーションスキルで乗り越えてきた感があります。
 今回の研修プログラムに参加するにあたって、改めて、英語の勉強をやり直さないとなーと思い始めていろいろ始めました。
今から書いていることは、反省点です。自分自身への戒めとこれから英語を頑張って海外研修をしたい人へのメッセージです。


 今から一年と2ヶ月ほど前に、スカイプでGENEPROの英語面接を受けました。
それはそれは、恥ずかしいぐらい英語で自分のことが言えませんでした。プログラムスタートの段階ではIELTSのスコアについて規定がしっかりと定まっていなかったですが、これはいかん!と勉強準備に入りました。
 


 情報収集から。
 まず、IELTSの存在すら知らなかったのでInternational English language Testing system
ということから調べました。英語の試験って、大学入試を除けば、高校のときに英検準2級を受けて落ちたことぐらいでしょうか・・・TOEIC TOEFLも何となくは知っているけど、受験したことはありませんでした。
 大学入試でとても躓いたので、なんとなく英語(英語の試験)に対する苦手意識がずっとあるのでしょう。 
 今回はそうは言ってられなかったので、internet上で調べられる対策情報を調べまくり、
・日本語の参考書(IELTS用)
・過去問
・collins writing
など購入して、開始。圧倒的に英会話の機会がなかったので、かつ島に一年間いることでさらに英会話をするチャンスがなかったので、listening writing speaking対策で通勤の歩行中


竹岡先生(駿台予備校のときにお世話になった先生)の
ドラゴンイングリッシュ基本英文100


を聞いてシャドーイングしてました。
実際に、始めたのが4月。
5月にケアンズ
6月にタウンズビル
撃沈でした。 オーストラリアの先生たちがゆっくり話してくれると何となくわかる。
医学生さんたちも私と話してくれるときはゆっくりなので何となくわかる。
でも、自分の言いたいことが言葉として出てこない・・・
 学会の医学的内容は、スライドなど見ながらなのでまだ、わかり易い。
でも、質問をしにいって、一文目はでるけど、答えをもらったあとのもう一回聞きたい質問が出ない・・・


あげくに、オーストラリアのGP(general practitioner)の先生に
「来年4月に研修に来るためには、英語のスキルをしっかりとあげてきなさい!」
とまで言われて、帰国することに。
6月のタウンズビルでIELTSのscore 基準が定まり、時間がないことを実感。
all7.0以上。
これは、英検1級以上または同等といわれています。
 慣れない土地での家族の生活、救急だけでなく、外科や麻酔のことを学びながら英語に割く時間の確保がとても難しかったです。でもやるしかないので、本腰入れて。


 7月から2月までの6ヶ月の計画を立てて、いつ試験を受けるか。どんな対策を立てていくか。4skills(Writing Reading Listening Speaking)それぞれに対して、具体的に立てました。


が、やはり、日常業務があるためなかなか時間が作れず。子供が小さいので早く家に帰るようにして、自宅ではほとんど出来ず・・・
春から秋までは朝5時前に病院へ行き7時までを英語の時間としてました。
オンラインの英会話にも初めて登録


自分が使っているのはBest teacher
朝早くでもしっかりできること、Writingをしないと会話が出来ないので、じぶんにとってはばっちりと思って登録。
 個人的には他をうけたことはないですが、とても良かったと思っています。ただ、話すだけでなく自分の英作文のチェックをしてくれるところやIELTS対策に必要な情報をおしえてもらいました。


9月30日に一度IELTSの試験を受けに福岡へ。
撃沈・・・
 初めてだったのもありますが、自分の現在地を確認できました。
そうこうしているうちに、研修プログラムとオーストラリア当局との協議が数を重ねていき、12月までに出来れば7.0 を越えていることが望ましいと(interviewとCV:Curriculum Vitae提出までに)なり、time over… 研修としては、observationとなりました。
もともと、自分は、オーストラリアへはシステムを見てみたい。part①参照
だったので、向こうで実際の臨床ができないことはそれほどデメリットとは思っていませんでしたから、希望通りと言えば希望通りでした。


 どうあがいても、3ヶ月over all 7.0は、仕事しながら、家族との時間を作りながらは、できないと諦めてしまいました。


 じゃあ、全てが無駄だったかというとそうではなく、12月のInterviewでは6月のときに「英語を頑張ってきなさい!」と叱咤激励をしてくれた先生から、「ずいぶんと話せるようになったじゃないか!」とお世辞でも嬉しいお言葉を頂きましたし、GENEPROのカリキュラム中のBe a better Doctorや G’day Mateでも自分の言葉で意見が言えるようになってきました。
  
 期間がとても限られていたため間に合いませんでしたが、最終的には7.0取る目標は捨てていません。海外の大学院MPHとか受験をするためには必要なスコアなので。


 オーストラリアでの研修から帰ってきてすぐ。会話にまだ慣れているだろうこの期間中に再度試験を受けてクリアできるように6~8ヶ月間の計画を立てて日々継続していきたいと思います。


海外研修(臨床で)を考えておられる先生や研修医の先生、学生さんへ
 働きながらは、やっぱり英語の時間を割くことはなかなか難しいです。
圧倒的な時間が足りません。(自分自身の力もありますが。) 医学の勉強もしないといけませんから。
 それでも絶対に行きたい!という人は、日々の時間の過ごし方を振り返って、どこで時間が作れるか、無駄な時間はどこか?を徹底的に分析することをお勧めします。
 自分にとって、最優先事項は何か?を常に意識していないと甘い方向へ流れてしまう自分にとってはとても大切なことでした。


 英語の勉強内容は試験対策ということもありますが、過去問をすることとWritingの練習をすること。徹底的にすること。だと思います。自分もまだ甘いためwriting の練習がまだまだできていないですが、ここがpointだと思います。


オーストラリアへ向けて、あと12週ほど。準備を続けていきます。




 

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