Emerald Hospitalから車で10分ちょっと離れたところにあるGP superclinics
Ewen先生のところへ見学に行ってきました。

ここは、private clinic であり、まだ出来て3年目。
とてもきれいです。
 ここでは、パキスタンやイラク、USA出身の先生達もいることに加えて、intern(医師1年目)の教育もしています。

朝の勉強会 毎週行っています。オーストリアからも来客がありました。

いわゆる、オーストラリア僻地のGPの役割をここで見たような気がします。
仕事内容は以下の通り
 ・慢性期疾患の定期外来(安定している人はだいたい3ヶ月に一度のfollow)
 ・風邪や腹痛などの小児外来
 ・皮膚がんチェックも含んだ一年に一度の健診
 ・炭鉱などで働く人の健康診断
 ・周産期患者の定期外来
 ・新生児の予防接種
 ・運転免許更新のための書類申請 etc.
 ・肩や膝などの疼痛主訴の患者(骨折後follow)
 ・hospitalから退院した人のfollow (手術後創部チェックも含む)

皮膚ガンチェックをするための拡大カメラ画面付き

特に、日本と異なってくるpointは、産科領域の分野と他院で行われた手術のチェックなどでしょうか。
 こちらでは、外科医が傷チェックを最後までは行うことなく、かかりつけGPで診ることになります。
 

診察室はとても個性がでていました(写真は載せれませんが・・・)

その他に大きく異なるのは、医療保険制度と支払いについて。
薬代なども個人負担が少ないです。

 日本と同様に高額医療制度のようなものがあり、年間上限の薬代以上は支払わなくてもイイとなっています。ただし、国が定めた使用方法で使われる薬剤の金額のみ(特別な使い方をする場合は、実費)です。また、命に関わるような薬剤は、保険(PBS:pharmaceutical Benefits Scheme )で支払われるのですが、症状緩和のための薬剤(例えば、アレルギー性鼻炎による鼻閉に対するステロイド点鼻薬など)は、実費で保険は使えません。
 
 他にも、診察時間の厳守や国から支払われる保険料の計算の仕方など、なかなか管理が素晴らしく
「システム」
の違いをとても感じました。

とにかく、Dr.Ewen、Wendyの人柄がとてもでている素敵なクリニックです。スタッフのみなさまも優しかったです。ありがとうございました!

患者相談も、診察の合間にしやすい雰囲気がありました。

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