またしてもやられました…完全にファンです。医療者であり、地域医療にどっぷり浸かっている自分だからなのか、共感する部分が多すぎて。この時代背景が1920年ごろのイギリス。炭鉱町で労働者に向き合いながら、医療の問題点やシステムの問題点などを明確に描写。また、その後の医師としての成長過程や、挫折。価値観の変化や戸惑い。そして悲しい出来事、仲間との新しい出発etc.
  時代がこんなに異なっても、これほどまでに共感ができるものなのかと驚きを隠せませんでした。元々の翻訳されたものを読んではいないので比較はできませんが、今のこの時代に夏川さんの文体でこの原著が読めるのはとても幸せだと思います。「神様のカルテ」や「スピノザの診療所」のように現代の医療機器や今の問題とは異なるため、疾患に関しても少し異なりますが、そこに立ち向かう医師としての姿は、一止やマチ先生と重なるところがあります。医師としてのスタンス、プロフェッショナリズム、倫理観など心の奥の方まで突き刺さる一冊でした。

  ぜひ、年末年始のお供に。

おすすめ:

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA