ここに赴任して、念願の施設での講演ができました。といっても、私ではありません。同じチームの若手にやっていただきました。北海道でやっていたことですが、同じ医療圏の施設の方向けに病院ではなくて、それぞれの施設で勉強会を開催することで、私たち病院勤務の人も施設の雰囲気がわかりますし、他の施設の方もそれぞれの施設の雰囲気がわかり横のつながりもできる。そうすることで、顔の見える関係ができて、相談もしやすくなるだろうし、地域全体の医療の質が上がるきっかけになる。これを実感していたのでぜひやりたいと思っていたのですが、やっとできました。しかも、私が行うのではなく若手。
彼自身も救急を中心に今までトレーニングをしてきているので、繰り返す誤嚥性肺炎の方や、尿路感染症で入院する方の初療はやっていても、入院対応をして一時的に病気はよくできるが、体力が落ちたり、入院を契機に認知機能が低下したり、そもそも食事が取れなくなってきたりすることを目の当たりにして、どうやってその人の人生と向き合っていくのがいいのか悩んでいました。また、そこに対するご家族の考え方、認識、ご家族の死に対してどのように向き合うのかというところがあまりにブラックボックスになっているところもとても多いことに悩んでいました。
あわせて、この地域で看取りを積極的にできる施設とそうではない施設があり、病院に最後のタイミングで搬送するケースも少なからずあることなどもあり、今回まずは施設職員の方々に、看取りについて一緒に考える時間を設けさせていただきました。60人ほどの参加者があり、とてもニーズがあることを認識しました。
今回は中心としたのは、ACPについて。
advance care planing
聞き慣れないかもしれませんが、患者さんを中心にしてそこに関わるいろんな方が一緒に、「もしもの時にどうしたいか?」「人生を満足して過ごすために、何をされたくないか。」などを時間をかけて、何度も話して、一度決めたことでも再度気持ちが揺れて変わってもいい。でも、「もしもの時」を意識しておくことが大切です。そういう話し合いをACPと言います。
急変の時ではなく、食事が取れなくなったらどうする?足が動かなくなって、寝たきりになった時にどうする?と具体的なところも話をします。
施設職員の方にこの話をしたのは、施設に入る段階でご家族とも、入居者様とも話を繰り返ししてもらいたいですし、施設で過ごされている時に「元気だった時に何が好きだったのか?」どういう人生を過ごされてきたのか?を意識して接することができると、その方の人生の最後をどうしたいのか?という話がより具体的にイメージしてできるからだと思っているからです。
講演をしてくれた先生は、とてもわかりやすく話をしてくれましたし、皆様からも質問があったりしてとても有意義な時間でした。今後も継続してこのような会ができればいいなと思います。
救急対応・病棟管理・定期外来・訪問診療・小児外来・就学前健診
院内の仕事だけでなく、やっと外への活動が少しずつできてきました。総合診療という枠組みの中で、その地域のニーズに合わせていろいろやっていきたいです。こういうのやってみたくないですか。
仲間が増えると、もっとできるのになと思っていますので、ぜひ、ご興味のある方はご連絡ください。

