とても刺激的な3日間でした。地域医療を「地方創生」という観点であまり考えていなかったため、今回いろいろな方とお会いでき、いろいろな分野で活躍されている方のお話が聞けたことはとても刺激になりました。
今回伺ったのは、六日市町というところと雲南市。

出雲大学駅伝と重なったことや3連休と重なったことで、レンタカーを借りることが出来ず・・・
石見空港からバスで益田市へ。翌日も益田駅前からバスで向かうこととなりました。片道2100円ほどかかりますが、バスならではの風景を楽しみながら伺いました。とてもきれいな川沿いの道をひたすら走ること1時間30分ほど。少し肌寒い山間の町、吉賀町。6400人の町。そんな町に540床もあった六日市病院。昭和56年に開院して、それほど大きい建物になり、いろいろな医療法の改正や人口減などで今は110床の病院として地域のために残っている。月に2,3回要請を行うドクターヘリ。ヘリポートも敷地内に隣接。

谷浦院長は、ACLSの世界ではとても有名な方。私がお世話になった先生方のお師匠様のような方。
谷浦先生の御講演の中で心に残った言葉
「地域医療の根源は”救急医療”である」
大先輩が同じ思いで、最前線で働かれていることに感動すら覚えました。ACLS BLSの普及活動も積極的にされており、町内の中学校でも開催されている。こうやって、地域の医療を支えるのだと強く伝わりました。
私の他に、
島根県立中央病院 樋口大先生「総合医を目指すなら島大」
北海道芽室病院 岡山看護師長「地方の病院看護師だって思いっきり輝ける」
島根大学リハビリテーション部 江草典政さん (コーチング)
といった病院関係者の話や
似顔絵セラピーの村岡ケンイチさん(医療とアートの学校)
宮崎大学 地域資源創成学部 准教授 土屋有さん
community nurse company 矢田明子さん
などなどいろんな方のお話が聞けました。
自分にとってはどれもがとてもとても刺激的でいろいろと新しい考え方を得ることができました。
それぞれについては、また別の機会まとめてみたいと思います。
自分に与えられたお題は「田舎に医療者を増やすには?」と「GENEPROについて」
医学生や初期研修医の皆様もたくさん来られていたので、GENEPROについては、1期生として、卒業生の視点で概略とどのタイミングでGENEPROに参加するのがよいのか?について話をしました。
「田舎に医療者を増やすには?」
については、「医師」に限定した話をしました。

ERGP(ERを得意とするGP:general practitioner )
これは、先ほどの谷浦先生の言葉にあったようにまずはER的救急ができないとrural では困ります。そのような指導医がいるところで、教育の場を提供することができれば研修医や若い医師は来る可能性があります。(教育の場がなければ、更にその可能性は低いでしょう・・・) そうすると、後から、教えたいスタッフが来ることもあるでしょう。地域病院に屋根瓦教育の文化を。

そして、keyとなるのは、この3つ。
教育・生活スタイル・報酬 です。報酬が1番ではだめです。「やりがい」がないと人は満足度が下がります。そして、昔からの永遠のテーマである生活スタイルについて。昔、ブログにも書いていますが、同様に医師だって、人間。都会や魅力的なマチに住みたいのは当然。その地域が魅力的なマチであれば問題はないのでしょうが、そうではないときに、医師をどうやって呼ぶか。既成概念では難しいです。私たちがとり組んでいるのは、生活の場は、「自分の好きな場所」を持続できること。bestな方法ではないかもしれないけど、医療を維持できる方法です。シフト勤務がその一つの方法です。10日連続勤務+4日連続休み こうすることで、移動が少なくなり、家族との時間も取れる。また、連続勤務にすることで感染症や心不全などの入院管理についても継続して診ることが出来るというメリットもあります。
繰り返します。
やりがいと地域医療がfitするように場の提供が必要だと思います。

3日間を通して、若い医師、医学生とも仲良くなれましたし、同世代の地域で頑張っている医師とも知り合うことができ、本当に幸せな時間を過ごせました。弾丸の移動でしたが、とても価値のある3日間でした。
その瞬間瞬間を楽しく過ごせること
これが幸せの秘訣だと思います(アドラーより)
六日市町は2016熊本地震のDMAT派遣の帰りに一泊しました。山あいのいい所でした。温泉に浸かって、地酒をお土産で買った記憶があります。