47回救急医学会に参加しました。

 毎度のことながら、今までお世話になった人にたくさんお会いすることができました。

古巣のERには若い先生達が毎年途切れることなく研修を選んで仲間になってくれています。たくさんの後輩ができました。それだけでも嬉しいのに、私が北海道にいたときに学生で勉強に来ていた○○先生が同じ道に進んでくれていました。

 確かに、「一度は見に行っておいで!こんな病院があるよー」と勧めましたが、まさか、初期研修だけでなく、救急の後期研修まで選んでくれていたなんて!

嬉しい限りです。

 さらには、道内で初期研修をしていて、松前に地域研修で来ていた△△先生。確か当時は、「総合診療に興味があるんです!」と言っていたように記憶していますが、なんと、救急専門医を取っていたようで!しかも、結婚の報告も受けて、幸せな限り!

 教育に携わっていると、こういううれしさがありますよね。これからも、どんどんこんな報告を待っています。

 新しい出会いやつながりもありました。「先生のブログ、見てます!とっても、共感するところがあって、地域で救急って必要ですよね!」と話しかけてくれた先生。昨年学会でお会いした先生からも、「将来、先生みたいな働き方をしたいなと悩んでます。」など声をいただきました。細々とでも更新し続けていたことが、こんな出会いを生んでくれたと思いました笑

 

  「地域で救急」

 

 

JINがテーマでした

 

この考えに共感してくれる医師に何か伝わればと思いながら、かつ、自分の気持ちがぶれていないか。何か方向転換するような気持ちがあるときには、感情的になっていないか、振り返るためにも続けているブログ。少しでも地域の医療のためになっていれば嬉しいです。

 学会自体では、重症救急と北米型ERの関係性、役割についてのセッションや、地域連携関連を、いくつか聞いていましたが、10年前に比べて、明らかにERgeneralist(いわゆる北米型ER)の数が増えていますし、賛同する声も増えているように思いました。なぜなら、今まで「外傷や中毒が救急だ! 」と言っていても、世の中を見渡せば、救急の大半に「高齢者救急」が増えています。それは、各専門科だけではうまくいかない、いわゆる総合的判断が必要とされるため、ERgeneralistが必然的に必要になってくるという世の中の流れなんだと思いました。

 医師個人の希望で、専門科を決められる日本ですが、他の国のようにある程度行政の関与のもと、定数配分をしないといけないときがやってきているのかもしれません。

 

 集約化の先に残る地域で必要とされる医療は、家庭医療だけではありません。どの地域にも救急は残ります。超ド緊急のものは地域で治療をする必要はないですが、それ以外のマイナー救急と言われるものもふくめて、他の専門科の医師の働き方改善も考慮すると、幅広く診れる医師のニーズと絶対的な数は必要になってくると改めて感じました。

 皆さんから元気や刺激をもらい、また、明日から地域でERGPとして頑張ります。

おすすめ:

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA