早いもので、9月も半分まで来ました。
今月が終わると、この島での生活も半年になります。
ということは、このプログラム(RGPJ)の前半部分である、1年間の離島/へき地での研修が半分終わることになります。
とても、とても早い半年です。
10年の医師生活で、初期研修→ER後期研修→へき地研修
と進んで、今は「離島での外科研修」
4月〜7月までは、オーストラリアや銚子への出張などが重なり
なかなか病院内でのコンスタントな業務が出来ずペースを作ることが出来ませんでしたが
8月9月と規則正しい生活ができております。(週単位、月単位で考えて)
GENEPROに興味を持っておられる先生方や、研修医の先生、医学生さんたちも見ておられると思うので、どんな生活かをお伝えしたいと思います。
上五島病院での日常は、こんな感じ(あくまでも「外科プログラム」の私の立場での視点です。)
・月〜金
7時30分頃病棟へ 回診
8時30分〜午前中は外来
(総合診療科外来・診療所診療・整形外科外来・救急外来・上部消化管内視鏡)
午後〜
手術のある日は手術・その他、ERCP、PTCDチューブ挿入など
・土日
日直や当直、診療所外来 がなければ、基本休みです。
(術後の方や気になる患者さんがおられるときは病院に行くことが多いですが・・・)
当直などの時間外勤務も月に4〜5回
外科医として手術をしているの?
と聞かれることがありますが、主に麻酔担当をしています。
というのは、今後の自分の身の振り方を考えたときに、必要かつ、この一年間でもっとも勉強させていただけるのは「術中麻酔」だと。
離島といっても、ここでは、虫垂炎や胆嚢炎、鼠径ヘルニアでも、
患者様さんの同意があれば、基本は腹腔鏡下手術を行っています。(リスク、ベネフィットを考えて、腹腔鏡下手術のほうがメリットがあると判断したとき・ようは都市部と同じ環境です)
では、半年でどれだけ麻酔に入ったのか。
total38件(うち全身麻酔30件)
出張や夏季休暇で抜けてた日数を考えると、 (だいたい、2件/週ペース)
復習しながらであれば、ちょうどいいかなと。
では、術野にはどれだけ入ったのか?
total14件
麻酔に入るため、必然的に少なくなります。
でも、この他に整形外科の手術にも2件入らせていただいているので
とても勉強になっています。
今の自分には、確かに経験値も当然必要ですが、振り返る時間が必要かつ重要です。
魚を与えるのではなく、魚の釣り方を教わるだけでとどまるでなく、
魚を調べて、どういった特性があるのか、どうやったらもっと釣りやすくなるのか?
次をもっとよくするためにはどうするのか?
一つの症例から、多くを学んでいきたいと思います。
さあ、プライベートは?
ということになりますが、私は他の研修生より英語のskillがないためなるべく英語の勉強時間に当てています。
といっても、島に妻、まだ小さな子供たちを連れてきてますので、家族の時間も当然大切です。
なので、平日はなるべく5時〜7時すぎまでは英語の時間にあててます。診療所への移動中のタクシーの中、自転車での通勤時間もなるべくイヤホンでの英会話フレーズをlistening。
(オンライン英会話もはじめました。)
IELTS 7.0を越えることを目標にこつこつと。
モチベーションを維持するのがとても大切ですが、一緒に頑張っている同期(ゲネプロ)や病院のスタッフに恵まれているので刺激し合いながら頑張ってます。
その他にも、将来の自分の姿をイメージしたり、地域での医学教育の充実を実現させることをイメージして、モチベーションを維持しています。
何よりもGENEPROに挑戦したいと思っておられる皆さんに一番大切なのは、
「未来の自分を描く」
ことだと思います。
Time flies pass, so lead a full life.