はたして、こういうことをすると批判もあると思いますが少し考えてみましょう。
「うん。納得するところあり」
と思ったので、自分の言葉で考えてみようと思います。
都市部には、デパートや大手スーパー、大手衣料品店(ユニクロやしまむら、GAPも含む)、ファミリーレストランが乱立している。特に大都会では、他の地域では手に入らないようなブランドものの衣料品やフルーツなどを取りそろえている。三つ星レストランだってある。
かといって、毎日着る服をブランドもので固めている人ばかりではないはず。ファストブランドのものがヘビーユーザーの人のほうが圧倒的に多いと思う。
フルーツだってそうだ。ブランドのフルーツを毎回買っている人ばかりではない。ファミレスがあるからといって毎食事を外で食べているわけではない。
大都会ではない地方都市部は?というと、デパートや大手スーパーはあるが、中に入っている店舗は大都会とは少し異なる。ハイブランドの割合が減る。その地域でのいわゆるご当地ブランドがあることもある。
陸続き、離島関係なく地域はどうかというと、デパートなんてない。小売店しかない。ファミレスなし。それでも、日常に必要なものは小売店で買える。だいたいのものは、守備範囲を広く取りそろえている。季節に合わせて、置いている商品の中身が少し変わったり、配置が変わったりする。かゆいところに手が届くラインナップになる。
地域の人が必ずしもHappyではないかというとそういうわけでもない。日々の生活は大都会の人よりも楽しく生活している人だって普通にいる。
どうしても、欲しいものがあるときには、遠くまで都会へ買い物に行ったり、食事に行ったりする。
ここまでの話は、みんなスムーズに納得できると思います。
これを「医療」に変換するとなると、それは違う!とおっしゃるかたもおられるでしょう。
都市部には、3次医療機関が乱立している。特に大都会では専門領域の中でも特殊な専門を行っている医療機関もある。でも、クリニックや2次医療機関の病院もある。どうしても必要なときは、3次医療機関を受診(紹介)するが、日常の診療においてはクリニックや2時医療機関で通院可能である。
地方都市部では?3次医療機関もあるが、全てが完璧に揃っている病院は数少ないことも多い。ある分野だけは大都市より優れている専門領域があることだってある。
陸続き、離島関係なく地域はどうかというと、3次医療機関なんてない。クリニックや小規模病院(入院施設)しかない。そこでは、守備範囲広く、日常に必要な診療を行っている。いろいろな病院から処方されているために起こりうるポリファーマシーによる体調不良なんかにも気付きやすい。家族背景についても理解が深いことだってある。季節的に畑や漁が忙しくて通院が難しい時期や、祭りなどで血糖値が上がりやすい時期を理解していることもある。
それでも、必要なときは、3次医療機関へ紹介をする。
最近はインターネットの発達により、物流はへき地でも医療品も食べ物も配達可能になってきた。医療においては、まだそこまでテレメディスンは発達していないが、いつか日常診療の変化も訪れるだろう。
それでも、地域でなくならない小売店は工夫をしているからなくならない。必要だからなくならない。配達をしたり、移動販売をしたり・・・ その土地にあった販売の仕方で。
医療も同じように考えてみるとすっと受け入れられるような気がするのだけど。