5月6月は怒涛のように過ぎていっています。コロナ前からずっとしたためていた計画を少しずつ実行しています。ERを学んだ後、地域病院で総合診療をするキャリア。現場での医療の提供とそこに学びにくる若い医師への教育はまず必須。でも、その先があってもいいと思っていました。せっかく教育スキルも学んできているはずなので、地域研修に来る数少ない医師や学生だけに指導するのでは、一生のうちに出会える方はあまりにも少ない。恩師は、そういう意味で大学での教育ということを選ばれましたが、他の選択肢があってもいいと思っています。
それが、「研修病院での教育の一部外部委託」です。
いわゆる研修医教育やER教育がしっかり行われている病院は、まだまだ少ないです。
(私たちの時に比べれば増えていると思いますが、まだまだたくさんの病院が現場での指導に苦慮されていることをよく聞きます。)
ですので、私のようなキャリアを積んでいる人が、自施設での勤務はしっかりと休みが取れる勤務ですから、隙間時間に、教育のお手伝いをするという方法です。レクチャーではなく、現場の患者さんのマネージメント、問診、身体所見などを一緒に行いながら振り返るという方法。当たり前のようでなかなかできていない。働き方改革も相まって、自施設の指導医の負担増となっている施設がたくさんあります。また、外部であるということから、それぞれの施設の課題やよりよくするポイントも見えやすいかもしれません。それぞれの施設の指導者のサポートもすることで、それぞれの施設の教育体制が充実していくことにつながると思います。屋根瓦の教育文化ができればもう、介入不要かもしれません。そこまでのお手伝いをする人がいたり、指導者を複数の病院で共有する考えがあってもいいのではないかと思っています。そうすれば、私のようなキャリアの医師からすると、普段は地域病院で勤務しながら、複数の研修病院での指導もできる。自分のスキルをめいいっぱい活かす一つの方法にもなるかと。
あとは、研修病院が教育にコスト意識がどれほどあるか。一人の医師が臨床と教育の両方を自施設で行おうとするとかなりの労力を要します。絶対的な時間も当然です。教育のための準備にも時間がとてつもなくかかります。ましてや、一人で教育しようとすると負担がとても大きくなり、みなバーンアウトしてしまいがちになります。医師一人を雇用するのではなく、教育の部分だけでも外部委託ができて、そのコストだけで教育が賄え、より研修病院としての人気や力がつくのであれば… これが、private hospitalだけでなく、public hospitalでもできるようになると、本当の意味で2年間の初期臨床研修が意味のある研修期間になると思います。
教育のある病院に未来がある
先日伺った病院では、研修医が活き活きと診療をしており、ちょっとした改善点を伝えてあげたり、鑑別の考え方やタイムマネージメントをどのように意識して診察を行うかなどやっていました。千葉大学地域医療教育学講座で学んでいることも活きていると実感しました。教育学ってフレームを知ることはとても役にたつと思います。
今後ご縁があれば、継続して彼らが研修終了するまでお付き合いできればいいなと思っています。もしそうではなくても、自分自身とても勉強になりましたし、初めての環境で研修医への指導をするコツなど色々学びが多かったです。


