PC学会の余韻そのままに、JCU(James Cook University)の6年生が「見学に行きたいです!」とオーストラリアに帰国する直前に当院へきてくれました。

 日本人で、日本語で経験を語っていただける貴重なchance。せっかくだから、見学だけでなく、当院の研修医や3年目医師にも彼の学生生活とrural での学習について共有したいと思って、話をしてもらうことにしました。

 でもそれだけだともったいない!と思って、現地に来れる人は是非現地開催で。さらにはオンライン参加出来る人はオンラインで!と拡がって、決まって1週間あったかなかったかぐらいで決まりましたが、たくさんの方が参加して下さいました。

 GENEPROの後輩や海外での医療経験のある人。今後臨床+αをしたい人、総合診療をしたいがどのようにキャリアを積んでいこうか悩んでいる人etcたくさんの人が彼の話に釘付けでした。

 JCUは日本の自治医大と似ていると考えていいのですが、義務年限という縛りは基本的にはありません。あっても1年程度。それでも卒業生の約半数がruralで仕事に就くという。

 negativeではなくpositiveに。

 この結果がどこから来るか?は、彼の話を聞いての私なりに感じたポイントは

 ①入学時点で、地域医療に興味が元々高い学生を入学させている
 ②1年生のときから、「13週かけて、地域医療がどれだけ楽しいか。どれほど必要とされているか。」と経験しているpassionのある先生から講義を受けることや、メンターとの地域問題の取り組みなどを一緒にすることでより地域への思いが強くなる
 ③2年生のときに、NP(nurse practitioner)しかいないようなvery ruralにいって、採血や縫合など、より実践的なことをすることで、さらに医学知識を学ぶきっかけを作っている(4週間)
 ④4年生は6週間の地域実習。初期研修医とほぼ同様の扱いでチームの一員のような感じで、過ごす。

こういったことを通じて、積極的に自分で医学を学ぼうという姿勢になるのではないかと思いました。日本の医学生だって、きっかけがあれば、学生時代からもっといろんな視点で医療に興味を持って楽しく活動出来ると思います。JCUのRHINOというサークルがありますが、これも、それぞれの地域に行って、rural generalistと交流をするだけでなく、同じ気持ちを持った学生同士が集まり、モチベーションをあげ、さらにはその地域の小学校や中学校に行って、医学的な講習をする。そうすることで、行政からの支援を受けることや他の組織からのスポンサーも受けて楽しく活動をしている。コロナ前後で、医学部の部活動の存在意義が少し変わったような気もします。大学に孤立することなく、外へでて、横の繋がりを持つこともしやすくなったように思います。僕たち、地域で働いている医師たちは、そんな若者たちをサポートする側に回っていくべきだと思いました。彼らに未来があると。

 この他にオーストラリアのruralでの医学教育だけでなく、ruralの医療の問題点などを歴史も踏まえて話してもらいました。さらには、今後の彼の目標も聞けて、とても未来は明るいと感じました。

 当院に来ていた医学生や初期研修の先生たちにも何かしら響いたのでは?

 嬉しかったことの1つに、千葉大学地域医療教育学講座で繋がっている、地域アテンディングの先生たちが参加して下さり、この話を共有できたことです。これを元に、千葉で地域の病院が協力してQLDみたいに、さらに医学生を受け入れる策を作れるのではないか?と。話を詰めていきたいです。

現地参加のみんなは、ほんと、ゆっくり話をしたかった人が集まったのでとても楽しかったです。
なかなか今までゆっくりと話せなかった人たちが遠路はるばる来て下さり、翌日はカンファレンス、回診、病院内の案内もできました。死生観の話なども含めてdiscussionができました。

  日本の医療アクセスの良さは、オーストラリアに比べたら比にならないぐらい恵まれています。それでも、日本のruralで生活をしている人は、医療に効率よくアクセスできていません。改めて、もっと大きい視点からのシステムが必要だと、問題意識を再認識です。

 最後に、3ヶ月のオーストラリア研修時に自分が未熟な語学力とlisteningと見聞きしたことが間違っていなかったことを彼の話を聞いて、答え合わせできてホッとしました。ちゃんと聞けてた笑 わかるまで何度も質問して、優しく答えてくれたDr.Dan ,Dr, Dullip etc ありがとう!

  
 

カンガルーポーズ

 

GENEPRO×JCU=RGPJ(Rural generalist program Japan)

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