今日いつものグループで話をしていてふと思ったことです。
「自分は今、総合診療専門医も持ってなければ、プログラムも自前はない。あくまで関連教育病院でしかない。でも、間接的に総合診療医を育ててるのでは?」
確かに、千葉県内の他の総合診療研修プログラムの関連施設として3ヶ月単位の研修を受けることは今年から行っています。そういう意味では「間接的に」育成に関わっていると思います。
ただそれだけでなく、ここに赴任してコツコツやってきて8年目。いろんなアプローチをしましたが、1年以上のgap year(transitional year) として初期研修修了後に当院で経験を積んだ先生たちが3名います。彼らは、ここに来るまでは、小児科にするか?救急にするか?精神科か?などいろいろ悩みながらも、一年間を私たちと一緒に過ごし、3名ともここを終えた後に、「総合診療科プログラムに入ります」と言ってくれました。
そのうち2名は千葉県内のプログラムに進みました。もう一年で彼らは専攻医プログラムを修了します。
一地域の病院なので、たくさんの人にはアプローチ出来ませんが、ここに来た人達は総合診療にもともと少し興味はあるものの、その興味を高めてしっかりと総合診療プログラムに進んでいます。この一年間の過ごし方が彼らにとってプラスに働いたのだと今になって改めて思いました。
また、来年度当院に来る医師も千葉県の修学資金の義務期間2年間を当院で過ごしたいと言ってくれて来てくれます。彼も学生の時から話を聞いていて、地域医療や在宅などに興味があるけど救急も・・・と言っていて、まずは救急してきなさい。と送り出しました。戻って来てくれるかわかりませんでしたが、彼はちゃんと戻って来てくれました。救急に強い地域医療を担う医師。そんな医師になってもらいたいと思います。
初期研修の地域研修で当院に学びに来た子たちはというと、その段階で結構診療科を決めてから来ているためなかなかそこからの変更は難しそうです。(2年目に当院に来るため)
一方で医学生の実習や見学で受けている子たちは、総合診療や地域医療にグッと興味をもつようです。このあたりの制度など、上手に作ってくれるとイイですね.文科省のみなさま。ま、その上で、地域で働く医師を見ててロールモデルだ!と彼らが思うかどうかですね。
地域で働くことや総合診療的な仕事をすることが楽しい・意義がある
そういう風に彼らが思うのって、そこで働いている上司たちや病院の仲間を見たからだと思うんですよね。魅力的な先輩がいたらそうなりたい!って思うもんでしょう。将来あんな風になりたいなとか、こんなことが出来たらちょっといいかもみたいな。
地域で働いている先生たち。総合診療をしている先生たち。
ぜひ、魅力的な先生でやっていきましょ!
それが、地域で働く総合診療医が増える上での遠回りのようで、1番の近道です。皆さんが楽しんで仕事をしていることが大切です。
