久しぶりに医師の書いた本を読みました。
医師としての経験年数が近いことや、医局に属さずに経験をつんできた似たような境遇から、共感する部分がとても多かったです。
いろいろなメディアを使って、医療者以外の人に対してもっと医療者の現実を知ってもらうことは大切だと思います。
医療者にも家族があること。
患者と向き合っていない時間帯にも患者の治療計画を立てていたり、見えないところで他の仕事をしていること。
病名の付かない、かつ「時間経過(経過観察)」でわかる病気や対症療法薬で症状改善されていく病気がたくさんあること。
医療保険や高額医療費のこと、命の値段についてもわかりやすい例えがあり、ぜひまだ元気な30代40代の病院にあまりかかっていない世代の人、現在高血圧や脂質異常症・糖尿病などで通院中の方にもぜひ、読んでもらいたいと思う内容がたくさんでした。
また、給与のことをしっかりと明記されていたのはとても共感できました。
世の中で思われているほど、勤務時間・勤務負荷に対して給与が高くないことも理解していただければと思います。
でも、それだと、医師になりたい人が減る可能性もあるかもしれません。
やりがい+α
の+αをしっかりと世の中に正当な評価をしてもらいたいと思います。
ちなみに、オーストラリアのへき地で働く医師たちは、
年収3000万~(医師6年目以降)かつ、しっかりと休みがある
でした…