明けましたね。

そして、なんだか年始から今年は大変な一年になりそうですね。

今感じていることを記録に残しておくために、ここに記しておきます。

COVID-19が流行し始めて約一年。この一年がどんなだったかは皆様もご存じの通り。

自分としては、武漢からの帰国者受け入れのときから緊張感を持って、病院の中のシステムや感染対策をし始めていました。

また、地域の中でのこの病院の役割についても再検討し、地域の医師会の先生や公立病院の先生、3次救急医療を担ってくださっている先生方とも話し合いを繰り返し、地域全体で今の医療の質を担保できうる体制を地域で考えました。

 一年は地域の住民の方々も頑張ってこられて、この地域は比較的穏やかに過ごすことが出来ました。

 年が明けて、都内の爆発的な感染者増加に伴いおそらくここにもいよいよ波が押し寄せてくると感じています。人が少ない分、ニュースになるほどではないかもしれませんが、医療リソースが少ないため、対応困難なことが多々出てくることは想定内です。

 この流れに対しては、行政の責任とか、経済をどうするんだ!とか、教育はどうなんだ!受験は?、医療体制はどうするんだ!といろいろな問題はありますが、

「戦時中」

と考えたら、腑に落ちることが多々あります。

誰だって国民は戦争はしたくなかったはずです。他国民であれば人を殺すのか。

多くの人は、お国のためといっても人を殺すことに嫌悪感を持っていたはずです。それでも、止められなかった。

 そして、国民は流れ弾で亡くなったり、爆弾で亡くなったり、原爆の被害に遭われ後遺症を残した方もおられたと思います。

 直接的な爆撃ではなくとも、飢えで亡くなった方もいたでしょう。適切な医療を受けることが出来なくて亡くなった方もいたでしょう。仕事を失った人もいたでしょう。

家がなくなった人もいたでしょう。

犯罪も多くなったと思います。・・・火垂るの墓を思い出してしまいました。

 多くの被害を受け、終戦を迎えました。それでも、その後傷跡は残りすぐには回復していません。10年単位で国力が上昇してきたのではないでしょうか。

今回の感染については、どこの国も被害がない国はありません。大なり小なりはありますが。誰かが言うように、「毎年インフルエンザでなくなる方のほうが多いのに何を騒いでるんだ」という意見もありますが、この一年間の他国の感染率、重症化率といった客観的な数字をみて、その国の対策、そしてその国の人たちの法遵守率なども想像して、日本とかわりがあると私は思いません。

 

同様の結果が待ち構えていると思います。

 日本の医療は良くも悪くも公の医療機関だけでなく多くの民間医療機関によって今まで運営されています。そのおかげもあり、戦後の急速な乳児死亡率の低下、公衆衛生強化、国民皆保険により長寿国となっています。その反面、民間医療機関はベッドを埋めるように患者さんをたくさん診る努力をしてきています。そうしないと、医療者の給料もでないからです。無駄と言われるような検査もしているのかもしれません。そのために診療報酬の改訂がされ、それにあわせて、民間医療機関はスタイルを変えながら今に至ります。

 箱物を作っても、医療者はすぐには増えません。

今できることは、「感染者を増やさない」ということ

初めから一貫して私も発してきましたが、軽症者が増えるということはその一定の割合で重症者が増える→救急医療が圧迫される→他の疾患の対応困難となる→癌の治療や外傷の治療が今までの基準通りに対応出来なくなる→コロナ以外の死亡者も増える

という危険性があります。

若い人でも感染後の後遺症に悩まされている人がいます。自分は大丈夫だろうと思っていても、自分の大切な人にうつしてしまって、その人が亡くなるということも考えられます。

仕事に規制がかかると生きていけない おまえは医師だからいいよな!

という意見もあるかもしれません。これも医師だからといって給与の補償がされているともいえません。この一年で多くの医療機関は経営が苦しくなっています。

経営者もいろいろと考えないと今まで通りというわけにはいかないでしょう。

誰かのツイッターで見て「うんうん」同じ意見。

と思ったのは、

バブルの前には戻れない 

第二次世界大戦の前には戻れない

3.11の前には戻れない

今までと同じノーマルには戻れない

ということ

 仕事も人間関係も人生観も昨年までと違うノーマルが生まれる

こういう大きなことがなくても、日々意識して生きているかどうか。

死を意識して生きているかどうか。

自分の人生に責任を持って生きているかどうか。

 戦争は、終わりがあります。

この感染症は、終わりが見えません。変異して感染力は強まるが重症化率は下がるという状態をまつか、何か薬が出来るか。それまでずっと疎開や防空壕での生活と同じということです。

 ただ、みんなが協力して人にうつさない。うつらない

ことをすれば、その期間は短くなり、医療もある程度キープでき、仕事も形態を変えながらも再開できます。

 昔とちがって、onlineがあることも教育や仕事の面で有効な方法です。特に義務教育においては無償でオンライン教育が出来るタブレットの配給やそのインターネット代の補償など方法はあるはずです。補償に平等などなくて当たり前。ベーシックインカム+差をつけた補償があってもいいと思う。

 生きていればいいことはある

生まれたことに意味があるなんてことはない。そんなの他人が勝手に言っていること

ただ、生まれたのであれば、楽しく生きてほしい。笑顔をたくさんにしてほしい

死んだときに楽しかったなーと言えるように

 この状況に嘆くのではなく、どうやって大切な人と楽しく時間を過ごせるかを考える。

前を向こう。

おすすめ:

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA