現在、所属は中病院での総合診療科として、外来、病棟、在宅を行っています。
月に数回、このエリアの3次病院で救急医として診療+研修医教育に当たっています。
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| 将来、出身地域で「役に立つ医師」になりたい若者と。13年前の自分と重なります。 |
同じエリアで働くことで、お互いの病院の事情もわかりますし、何よりも顔の見える関係になるので、特に「救急の窓口」とつながることができるのは、中病院から重症患者さんを紹介するのにとても助かります。
実は、これは北海道の松前で働いていたときも似たような働き方をしていました。
道南ドクターヘリにフライトドクターとして1ー2ヶ月に1回勤務させてもらっていたことで同じ医療圏の救急の医師や看護師などスタッフとつながることができて、両側面の事情がわかるため、ある意味でアドバンテージを持って意見を言えることがありました。
このときの経験から、2015年救急医学会総会で
「北米型ER後期研修プログラムを修了した医師のロールモデル」
として発表しました。ポイントは以下です。
「集中治療医・外傷医は、コメディカルや施設など集約的な働き方をすることでアウトカムを上げるため、3次医療機関で働く必要がある」
「ER医は、3次医療機関で全体のマネージメントやセーフティーネットとして働くだけでなく、地域で総合診療医として地域の救急を支える可能性がある」
→「地域全体がひとつの総合病院と考えることが必要」
→「そのような地域の中小病院で働くER医に対して、同じ医療圏の3次医療機関でコンスタントに救急医として働く機会を与えることで、知識のアップデート、救急医としてのアイデンティティを維持することができる」
と述べていました。
まさに、今はそのような状態で働くことが出来ています。4月から始まったこの生活。
救急のスタッフや、後期研修医、初期研修医、看護師etc 皆さんに受け入れてもらって、
私を通じて、当院のことも少しずつ理解してもらっています。
ここで、大切なことは私の所属が「中病院」であることだと思っています。
大病院からの派遣で中病院で勤務をしているとなるとパワーバランスに偏りを感じるように思います。むしろ、それぞれの病院に役割があって、どちらも地域に必要な病院ですので、対等な関係を保つ必要があります。
人事の交流とともに情報の共有ができることで、
地域の医療の安定を図っていきたいですね。
大学の医局とか関係なく、「人財」を大切にして同じエリアでいろいろな形の救急医を
サポートするシステムをいろいろな地域でも構築できれば、救急医の新しい働き方も提示できるのではないかと思います。(カーシェアリングのように、医師のシェアリングのようなイメージ?!)
ERGP:ER型General Practitioner
が今後2040年までの日本では1番必要とされていると思います。医療の集約化を進めていく上で、残された地域で救急を支えるのに(よい表現ではありませんが)コストパフォーマンスがいいはずです。
皆さんどうでしょうか。
